見たら絶対勉強したくなる!高校生におすすめしたいTED動画10選【文系編】

こんにちは!

進路アドバイザーのおかもってぃです。

 

みなさんはTEDって知ってますか?

TEDは大学教授、社長、アーティスト、パフォーマーなどその道のスペシャリストがプレゼンテーションを行う国際的なカンファレンスです。

TEDで発表される内容には、最新の科学的知見がたくさん。

そんなわけで、大学で学ぶ学問を知るにはかなりいい教材なんですね。

前回は理系編をお届けしたので、

見たら絶対勉強したくなる!高校生におすすめしたいTED動画10選【理系編】

今回は文系編をお届けしたいと思います!

①社会運動はどうやって起こすか

出典:TED.com

とある広場で、一人の男性が踊り始めます。

たった一人で踊る男性。

不審がる周囲の人々。

しかし、その人を真似して踊り始める人、フォロワーが1人、2人と現れ始めます。

フォロワーが一人、また一人と増えていき、臨界点に達すると続々とフォロワーが集まり、大きなムーブメントになるんです。

この話の教訓は2つ

  1. 誰かの裸踊りから運動は始まる
  2. フォロワーの存在があって、リーダーはリーダーになる

社会運動=世の中を変える運動はどのようにして起こるのか?

そのエッセンスがたった3分で学べる動画です。

動画はコチラ⇒社会運動はどうやって起こすか

学問分野:経営学

②自由時間を上手に使いこなす方法

出典:TED.com

「時間がない」なんていうことはあり得ない。

この動画を見るとそんなことが分かります。

時間がない=重要度が低いというだけなんです。

例えば、明日が期末テスト初日だとしましょう。

あなたはきっと、「あ~もっと前もってやっておけばよかった」と後悔しながら必死に勉強していることでしょう。

お母さんから「晩御飯の準備手伝って!」と言われても「ごめん!時間がない!」

弟から「いっしょにゲームしようよ~」と言われても「今日はごめん!時間がない!」

でも友達から、「近所で山崎賢人がドラマの撮影してるよ!!!」って言われたら「うっそ!見に行く!!!」ってなりません?

男子諸君は、本田翼とか、有村架純とかに置き換えといてください、笑

家族の誘いは断ってるのに、見に行く時間あるじゃないですか?

これってつまり重要度の違いなんです。

山崎賢人を観に行く≫≫≫期末テストの勉強をする≫母・弟の頼みを受ける

こんな順番なわけで、人間は自身の重要度に従って時間を割り振っているだけなんです。

 

そしてときに、この重要度が幸せな人生を送るための方向と合ってないことがあります。

他人の人生ではなく、自分の人生を生きるためには、重要度を見定め、適切に順位付けすることが重要です。

動画はコチラ⇒自由時間を上手に使いこなす方法

学問分野:経営学

③ボディランゲージが人を作る

出典:TED.com

「自分、自信がないんです・・・自信のある人になるにはどうすればいいでしょうか?」

そんな悩みを抱えている人は少なくないのではないでしょうか?

社会心理学者のエイミー・カディの明確な答えはこうです。

「自信がないなら自信のあるふりをすればいい」

何それ!?ホント???みたいな結論ですが、れっきとした科学的根拠があります。

学生を2グループに分けて、片方のグループにとあることをし、模擬的な就職面接を受けさせました。

そしてその様子を、4人の人に見てもらったところ、彼らが採用したいと思った学生はあることをしたグループだったのです。

そのグループとは、自信のあるようにみえるポーズを面接前に2分間取ってもらったグループでした。

事実、堂々とした姿勢を取ると、自信を感じるホルモンのテストステロンが増加し、自信のないポーズを取ると、ストレスを感じさせるホルモン、コルチゾールが増えてしまうらしいです。

体の姿勢が人間の感情に大きく影響を与えているのです。

「自信がない」と悩んでいる方、まずはフリから始めてみませんか?

動画はコチラ⇒ボディランゲージが人を作る

学問分野:社会心理学

④やる気に関する驚きの科学

出典:TED.com

あ~やる気が出ないな~。

勉強しなきゃいけないけどやる気が出ないな~。

 

こんな風に悩んだこと、ありますよね。

おそらく、みなさんにとって「やる気」ほど重要なことはないと思います。

人間ってどんなときにやる気が出るのか?そんなことを研究したのがダニエル・ピンク。

彼が長年にわたる研究の末、導き出した結論は僕らのイメージとはかけ離れていました。

なんと、金銭的報酬では人のやる気はUPしないらしいのです。

むしろ想像力や発想力を奪う結果になってしまうのだとか。

しかも、文化や国を越えて同様の結果が出たというのだから驚きです。

じゃあどうやったらやる気が出るの?という問いには答えていない動画ですが、皆さんの思い込みが外れるのは間違いないと思います。

動画はコチラ⇒やる気に関する驚きの科学

学問分野:心理学、経営学、社会学

⑤ハンス・ロリング最強の統計を披露

出典:TED.com

問題です!

30歳の女性が学校に通った年数は、世界平均で何年でしょう?ちなみに男子の平均は8年です。

  1. 7年
  2. 5年
  3. 3年

スピーカーのハンス・ロリングがスウェーデン人に対して調査したところ、解答率は以下の割合でした。

  1. 9%
  2. 46%
  3. 45%

さて、正解は・・・

です。

実は男子と女子の通学年数はそこまで変わらないんです。

問題なのは、僕らやスウェーデン人の回答が、無差別に解答を選ぶチンパンジーよりも低い事なんです。

彼らが正解を選んだらたぶんこんな割合になるでしょう。

  1. 33%
  2. 33%
  3. 33%

実に33%のチンパンジーが正解するはずです、笑

なぜ、こんな風に僕らは間違えてしまうのでしょう。

その原因の一つは先入観です。

僕らは常に固定的な先入観を持って世界を見てしまっています。

世界の有り様をあるがままに見つめるためには、この先入観を捨てて、数値的に正しいデータを見なければならない。

そんな教訓を面白おかしく伝えてくれます。

動画はコチラ⇒ハンスロリング最高の統計を披露

学問分野:統計学

⑥成功のカギはやり抜く力

出典:TED.com

成功するために必要なことはなんでしょうか?

スキル?

IQ?

もって生まれた才能?

心理学者のアンジェラ・ダックワースが導き出した結論はとてもシンプルでした。

それは、「Grit、やり抜く力」です。

このやり抜く力を計るだけで、

  • 全米のスペリングコンテストの優勝者
  • 教育困難地域で結果を出す教師
  • 厳しい軍隊の訓練をやり遂げられる兵士

他にも様々な分野での成功者を予想することが出来たのです。

 

成功したい!幸せになりたい!と思ってない人はほとんどいないと思います。

その望みが叶うかどうかは、皆さんの才能、スキル、頭の良さ、地位とは関係がないのかもしれません。

動画はコチラ⇒成功のカギはやり抜く力

学問分野:心理学

⑦学校教育は創造性を殺してしまっている

出典:TED.com

現代の教育は、学者を育てるための教育で、学力を重視し過ぎていて、結果子供の想像力を壊してしまっている。

子供たちの創造性をもっと育めるような、そんなシステムが必要だ。

そう、ロビンソン氏は言います。

子供は放っておいたら、本当に自由に創造的なことをやります。

でもその子供たちに、例えばADHDのような病名を付けて、彼らから創造性を奪っているのは他でもない私たちなのかもしれません。

AIに仕事を奪われ、人間にしかできないことが求められるようになりつつある現代において、画一的な現代の教育はもう時代遅れ。

早急な改革が求められるのだと思います。

動画はコチラ⇒学校教育は創造性を殺してしまっている

学問分野:教育学

⑧人生を幸せにするのは?最も長期に渡る幸せの研究から

人って、自分って、どういうときが幸せなんだろう?

この疑問は、古くはソクラテスから現代の哲学者、科学者まで、そして、ひいては老若男女問わず、ほとんどすべての人が考えてきた問いなのではないでしょうか?

この質問の答えを、なんと75年間、724人の男性を調査し続けて出した人がいます。

その人がロバート・ウォールディンガー。

正確には彼一人の功績ではなく先代の研究者がいたのですが・・・

そんな長きに渡って行われた研究が出した結論は

人生を幸せにするために必要なものはたった一つ、Good Relationship(良い関係性)だ

ということでした。

幸せには収入も地位も名声も関係がなかったそうです。

人間やっぱり、何をするかよりも、どんな人とどんな風に過ごすか、の方が大事なんでしょうね。

自分の大切な人をもっと大切にしたいと思える動画です。

動画はコチラ⇒人生を幸せにするのは?最も長期に渡る幸せの研究から

学問分野;心理学

 

⑨貧困は「人格の欠如」ではなく「金銭の欠乏」である

出典:TED.com

「貧困が人格の欠如ではなく、金銭の欠乏?何当たり前のことを言ってるの?」って感じるかもしれません。

でも、本当にそう思ってましたか?

「貧乏なのは、その人の知識や教養、能力が欠けているせいなのでは?」そんな風に思ったことありませんか?

ルトガー・ブレクマンが導き出した当たり前のようで当たり前でない結論が、貧困=金銭の欠如

サトウキビ農家は、1年の収入の60%を一度に回収します。

彼らには裕福な時期と貧しい時期があるのです。

そこで、彼らに裕福な時と貧しいときに知能テストを受けてもらったそうです。

すると、彼らの知能指数は貧しいときの方がずっと低かったそうです。

つまり、知能が低い⇒貧困になる、というロジックではなく

貧困になる⇒知能が下がる、というロジックなのです。

みなさんも、人前に立って話さないといけないときに、ものすごい緊張してしまい、変なことを言ったり、言葉が出てこなかったりしたことありませんか?

この経験からも分かるようにストレスがかかった状態になると、知能は下がるんです。

実際にブレグマン氏がベーシックインカムが導入された地域の調査資料を見直したところ、なんと貧困率が改善されてたと言います。

貧困に対する見方が変わる一本です!

動画はコチラ⇒貧困は「人格の欠如」ではなく「金銭の欠乏」である

学問分野;社会学、経済学

⑩北朝鮮での拘束生活で見えてきたもの

出典:TED.com

なぜ国家と国家は争うのだろう?

なんで戦争は無くならないんだろう?

そんなことを疑問に思ったりしますよね。

スピーカーのユナ・リーは韓国人のジャーナリスト。

ある日、中国と北朝鮮の国境にあたるところでドキュメンタリーを撮影していたところ、北朝鮮兵に拘束されてしまいました。

韓国人のリー氏にとって、北朝鮮は「敵」

子供のころからそう教え込まれていました。

しかし、コートを羽織らせてくれた兵隊がいたり、ゆで卵を差し入れてくれた看守がいたり、ある時は女性の兵士の部屋に招かれて恋バナをしたり、彼らの人間性に触れることになるのです。

国家という単位では上手くいかないことも多いですが、個人の単位では優しい人もたくさんいる。

そんな当たり前のようで、多くの人が誤解している真実を示してくれます。

動画はコチラ⇒北朝鮮での拘束生活で見えてきたもの

学問分野:国際関係学

まとめ

以上、高校生におすすめしたいTED動画10選【文系編】でした。

高校生というより、僕自身のお気に入りが詰まっています、笑

 

みなさんがこれから進んでいく、学問の世界には驚きや発見がたくさんあります。

その雰囲気を少しでも感じ取ってもらえたら嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

 

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