こんにちは!
大学院を中退後、地域おこし協力隊として地方移住をしたおかもってぃです。
地域おこし協力隊は2009年に総務省が始めた事業ですが、今ではその隊員数が5000人を超えるくらい、全国で徐々にメジャーとなってきている制度です。なので、これから就職を考えている皆さんの中には、地域おこし協力隊って就職先としてどうなんだろう?と考えている方もいるかもしれません。
しかし、その場合にどうしても気になることは、、、



また、同地域で活動をしていた他の地域おこし協力隊の方の転職活動も、正直言ってそこまで上手くいっている事例を見なかったんですね。こういった理由から先の結論に達しました。
新卒で地域おこし協力隊はお勧めしない理由
①仕事を教えてくれる上司がいない
新卒で自身の専門性もまだ身につけていなときであれば、仕事をすることを通して獲得できるスキルは非常に重要だと思います。




②明確な結果を求められない
自治体ごとの差も大きいと思いますが、やはり、都市部で働く人よりも、地方で働く人の方が全体的にのんびりしているという傾向はあると思います。仕事の数値目標なんかも正直いってかなりアバウト。。。こんなアバウトな指標でいいのかな~といつも思っていましたが、それが改善されることはありませんでした。だからこそ、


③一般的なビジネスマナーを身につけづらい
人と仕事をする上で、適切なビジネスマナーは必要だと思います。しかし、①とも重なるのですが、地方の現場には、ビジネスマナーを教えてくれる人はいません。そのため、自学自習で自分で学ぶしかありません。都市部での社会人経験がないまま、離島に越してしまった自分も、正直言って敬語使いやビジネスメールを送ることはとても苦手です。
近年の風潮として、そういった礼儀を軽視する流れは確かにありますが、やはり、言葉の美しい人を見ると、人間としても洗練されている印象を受けます。また、活躍されている経営者の方ほど、そういった礼儀や敬意はわきまえていると聞くので、そういったものの重要性は今後もあると思います。
地域おこし協力隊の赴任希望の方とも、何人も会ってきましたが、そういった礼儀や敬意が感じられない人って、やはり何か変なんですよね。儀礼的なものだとは認めますが、そういった態度を身につけるのは、地方や田舎よりも都市部なのではないかと思います。
④専門性を磨きづらい
地域おこし協力隊の多くは、その業務内容があまり決まっていません。また、地方は慢性的に人材不足のため、割と一人で何でもできることが求められます。
例えば、観光を活性化する任務で赴任したとしても、
- Webの管理をする
- 観光の宣伝のためのイベントの企画・運営を行う
- 観光客向けの案内所で接客する
など、様々な業務が発生します。もちろん、これらの作業で身につけられることもありますが、

と聞かれたときに、非常に答えづらいんですよね。実際に僕も比較的何でも屋で様々な仕事をしてきました。そのため、自分の専門性は何か?と聞かれても、今現在は上手く答えられません。そしてこれは転職活動をする上でもデメリットになります。
自身の軸や特技が明確な方は、問題ないと思いますが、まだ自分の価値を模索中の新卒の皆さんにとって、地域で自身の強みを見つけ出し、さらにそれを証明する結果を出すことは中々ハードルが高いことなのではないかと思います。
⑤転職活動を行いづらい
遠いんですよ。田舎って(笑)

と転職中に何度言われたことか、、、笑
しかし、こう言われても、離島に住んでいた自分が東京まで出て行くのに交通費は往復4~5万くらいかかるわけです。もう物理的な距離として転職活動が行いづらいんですね。
最近では、最終面接以外は、Webで対応してくれる企業も増えてきましたが、もしWebでの対応が出来ない、と言われた場合、その企業にはもう応募が出来ません。
新卒での地域おこし協力隊は、キャリアとしても評価されづらいし、そもそも転職活動が行いづらいという二重苦を抱えているんです。
ちなみに、地方から都市部への転職を考えている人ほど、転職エージェントさんの利用がお勧めです!「地方に住んでいる」という事情も考慮した上で、Web面接が可能な企業さんだけを紹介してくれたり、最終面接の時期を合わせて、面接のために都市部に行く日程を少なくしてくれたりします。
自分はリクルートエージェントさんを使ってました!
担当の方がかなりいろいろと配慮してくれたおかげで、無事転職活動も終了しました!地方から都市部への転職を考えている人にはお勧めのサービスです!
逆に、こういう人にはお勧めできるかも!
批判ばっかり書いてきたので、逆に新卒でも地域おこし協力隊に向いているんじゃないか?という人の特徴を書いていきたいと思います!
①自身の専門性が明確な人
自身の専門性がはっきりしていて、地方でやりたいことが明確な方は、新卒で地域おこし協力隊を選んでも問題ないと思います。こういう方って大学のときから、将来を見据えて真面目に勉強して生きてきたんだろうな~~~。本当に尊敬します。
②今後、生活の拠点を地域に移したい人
最近、地方創生や田舎移住はかなり流行りですし、自身のライフプランとして、都市部より田舎で生きていきたい、と考えている人もいると思います。地方移住への希望を強く持っている人であれば、新卒のタイミングで地域おこし協力隊にトライしてみるのはありだと思います。逆に30代、40代と年を重ねるほど、移住のハードルは上がってくるため、早いうちに地方移住を体験しておくのはありです。もしだめでも、『第2新卒』のような形で再就職は可能ですし。
③一般的なキャリアを考えていない人
これまでこの記事は、どちらかというと「自身のスキルを伸ばし、キャリアアップしていきたい」と考えている人向けに書いています。しかし、そのようなキャリアを望んでいない方、自分自身で起業をしたり、必要なスキルは自分自身で伸ばしていく、ということを考えている方は、別に一般的なレールに乗る必要はありません。
地方移住や地方での起業に可能性を見出したのであれば、移住してみればいいと思います。
最後に~ここまで批判したけど興味が尽きなかったら申し込んでみたらどうでしょうか?
新卒で地域おこし協力隊はお勧めしないと散々書かせていただきました。もちろん、地方に住んだからこそ得られたもの、人間的な成長というのは僕自身実感しています。ここでの経験が、長い目で見た時の自身のキャリアに何か影響を及ぼしてくれる可能性もあります。しかし、ここで得られた経験が、唯一無二で都会では得られなかったのかと言うと、それは分かりません。また、別の場所を選んでいても、同じような成長をしていた可能性は十分あるのではないかと思います。
ただ、ここまでいろいろと批判した記事を読んでいながらも、
