「先生~。今日学校で進路についての講演会があって、『人工知能の発達で人間の仕事の多くが機械に奪われてしまう、だから自分がどう生きるかをしっかり考えないといけないよ』みたいな話をされたんだけど・・・なんかすごい将来不安になってきた。」
「人工知能の話は確かに知ってないといけないね。でも、その事を知った上でこれからの生き方を考えなければならないのは、皆さんだけでなく、僕自身もそうですし、学校の先生もそうなんですよ。なんで僕も日々不安に生きてます(笑)
そんな僕からですが、最近発売された『モチベーション革命』という本を参考に、これからの時代の生き方のヒントを伝えたいと思います。結論としては、
- 好きなことをとことん突き詰めること
- 信頼を貯めること
- 依存先を複数持つこと
これらが重要だよって話になります!」
モチベーション“革命”ってどういうこと?
人間の幸せは5つに分けられる
人間は幸せと追究して生きていくものですが、心理学者のマーティン・セリグマンという人は人間の幸せは5つに分けられると言いました。
- 達成
- 快楽
- 良好な人間関係
- 意味合い
- 没頭
以下、それぞれを簡単に見ていくと、
達成とは、何かの目標を達成するときに感じる幸せ。稼いで出生して高い車買って、一軒家を買おう!みたいな感じです。
快楽とは美味しいワインを飲んだり、美女と付き合ったりするときに感じる幸せ。主にドーパミンの作用です。
良好な人間関係とは、その名前の通りで、ただ自分が好きな人、信頼できる人と過ごせることに対して感じる幸せです。
意味合いとは、やりがいとか社会的意義のこと。自分のやっている仕事が誰かのためになっていると思える時に感じる幸せです。
没頭とは、何かの作業に時間も忘れるほど集中しているときに感じる幸せです。
人間は「達成」「快楽」「良好な人間関係」「意味合い」「没頭」のいずれか、または複数の幸せを獲得するために頑張るのだと言います。
どの幸せを追求するのかが世代によって違う
ちなみに、皆さんはどの幸せを求めますか?
高校生のみなさんであればおそらく、「良好な人間関係」か「意味合い」か「没頭」のどれかなのではないでしょうか。
この質問を、今の40代、50代の方に聞くと多くの人が「達成」や「快楽」と答えるんです。
これがモチベーション革命です。
今の40代以上の方と、30代以下の人では、モチベーションが大きく違うんです。
この差が生まれる原因は、豊かな社会だったかどうか?
昔の日本は、戦後復興、高度経済成長期の前の時代でないものがたくさんありました。
だからこそ、「あれが欲しい、これが欲しい」ということがモチベーションになったんです。
一方、高度経済成長期後に生まれた30代以下の世代は、生まれたときから社会が豊かで「ないものがない」状態。
そのため、達成や快楽欲求よりも、やりがいや良い人間関係を求めるんですね。
自分と照らし合わせても、納得できる人は多いのではないでしょうか?
「あ~これは分かる!せっかく働くならやりがいのある仕事をやりたいって思う!」
「僕もそうなんですよね~。収入とかほとんど無頓着で・・・どうにかしなきゃとは思ってたんですが。そういうことなんだと腑に落ちました。」
AIが到来する時代だからこそ求められる、僕らのモチベーション
そして、AIが人間の仕事を奪うようになるからこそ、今の若い世代の持つモチベーション、没頭することが求められると言います。
というのも、効率的なことや合理的なことで競ってはもうAIには勝てないからです。
そうなると、人間だからこそ生める価値を出さなければなりません。
その為には『偏愛』、誰に何と言われようとも自分の好きなものに没頭することが必要だと言われます。
ワークライフバランスって聞いたことないですか?
これは、ワーク(仕事)とライフ(生活)両方のバランスを考えて働きましょう、働きすぎも良くないし、働かなさすぎも良くないですよっていう考え方です。
今まではこんな考え方が推奨されていました。
ですがこれからの時代は、24時間没頭できる仕事を持つ人が生き残ると言われています。
好きなことだからついついやってしまうこと、それくらいの熱量で取り掛かれるものをとことんやらなければ、人工知能だけでなく、海外の人材にも勝てなくなってしまうからです。
「やばい、なんか怖さしかないんだけど・・・」
「この時代の変化をチャンスと取るか、ピンチと取るかですね。自分が大好きなことをやらないと生きていけない時代になるということは、自分の好きなことをやれるってことですからね。今の若い世代は100歳まで生きると言われているので仕事の定年はなくなるでしょう。なおさら仕事を好きにならないと苦しいですよ。」
「そんなこと言ってもそんなに没頭できるほど好きなことはないですよ。だから進路で困っているわけですからね。」
「僕も同じように困ってますね(笑)ただ、今の時代はスマートフォン一つあれば価値をシェアできる時代なので、本当にちょっとした興味で良いので何かを始めてみることが大切だと思います。好きになるから没頭するのではなく、没頭するから好きになる、ということも起こりうるので、自分の出来ることから何か始みましょう。例えば自分が人よりもちょっと好きなことをSNSを通して発信してみたりするのもありですよ。僕もそんな理由でブログを書いてます。」
何よりも大切な事は『信頼』
とはいえ、なんでも好き放題好きなことをやればいいわけではありません。
いつの時代も、『信頼』は生きていく上では大変重要なことです。
この本の著者、尾原さんも仕事の一番始めは誰もやりたがらないような面倒な仕事から始めるそうです。
それは、そのような地味な作業を担当することで、信頼を得ることが出来るから。
だから、まだ没頭できることが見つからない人は、とりあえず目の前の仕事を懸命にこなして、社会から信頼を得ることが重要だと、尾原さんは言っています。
まずはやれることを精一杯やりましょ~。
「というわけですね。だから、没頭できるほど大好きな事がなくても、まずは目の前のことを一生懸命こなすっていうことが必要です。それをやりながら、自分の好きなことは何かを模索し続けるのがいいと思います。」
「それなら何とか頑張れるかも・・・」
「今いる環境でやれることを精一杯やっていたら、必ず自分が没頭できることが見つかると思いますよ。僕もそう自分に言い聞かせてます、笑」
依存先(収入源)を複数持つこと
変化の激しい社会においてもう1つ重要なことは、依存先(収入源)を複数持つことです。
変化の激しい予測不可能な現代において、かつての安定はもはや安定ではありません。
大企業だってつぶれるリスクがあります。
国だって破綻する可能性もあります。
突然の災害ですべてが失われる可能性もあります。
技術革新で世の中の仕組みがガラッと入れ替わる可能性もあります。
だからこそ、1つの会社からしか給料をもらうのではなく、複数のところから収入を得ること。
国内からだけでなく、国外からも収入を得られるようにすること。
そんな人生設計が必要になってきます。
そんなこと起きるわけがないと思うのは個人の選択なので任せますが、そのことを考慮した上でリスクヘッジをしながら生きるべきというのが、この本の著者の考えであり、僕の考えでもあります。
「う~ん、ちょっと想像しにくいかも・・・」
「簡単に言ってしまえば、バイト掛け持ち!みたいな感じですよ(笑)だから、正社員として働きつつ、インターネットでお金を稼いたり、週末を利用して何かを始めてみたり、そんな風にして収入源を複数持つようにするんです。まだイメージはし辛いかもしれませんが・・・」
「あ~、Youtuber的な?」
「そんな感じです!Youtuberも超有名な人以外は、他の仕事をしながらやってるはずです。あんな風に会社員としての収入源を持ちながら、自分のやりたいことにトライし続けることが大切だと思います。」
最後に
以上、モチベーション革命から学ぶ、これからの時代の生き方でした。
改めてこれからの生き方をまとめると・・・
- 好きなことをとことん突き詰めること
- 信頼を貯めること
- 依存先を複数持つこと
この3つが重要です。
好きなことがまだ見つかっていない人は、見つかるまで挑戦し続けましょう。
高校生だとしても、これだけSNSが発達した今、やれることはたくさんあります。
大学入ってもたくさんの機会があります。
今から大学を卒業するまでの5~6年くらいの間に、出来ることをトライし続けてほしいと思います。
そんなことを全く考えずに大学生活を過ごし、時間を無駄にしてしまった私からのお願いです>_<
不安を感じるような文章になってしまったかもしれませんが、こういった社会の状況を知らずにいるのと知らないで過ごすのでは、今後の過ごし方が変わってくると思います。
僕自身もどのように生き抜いていくかを考えないといけない立場です。
いっしょに頑張りましょう。
最後まで読んでくださりありがとうございました!
ちなみに、モチベーション革命は序文と第1章までは無料で読めるそうです。
読んでみたい方は以下のリンクから読んでみてください。