地域おこし協力隊卒業後、都市部の企業への転職を成功させた経験を語ります【転職エージェントは利用しよう】

こんにちは!

離島から東京への転職を(なんとか)成功させたおかもってぃです。

 

地域おこし協力隊という制度が出来たり、国が地方創生を勧めたり、、、都市部から地方部への人の流入が増えている昨今。

「一度は地域で働いてみたい」という夢や大志を抱いて、地方の現場に飛び出る若者がたくさんいます。

しかし、そんな若者の多くは

自分の今後のキャリアってどうなるのかな?また都市部で働けるのかな?

なんていう漠然とした不安を抱えていることがあります(そんなことは全くないという人は今すぐこんな記事を読むのは辞めましょう)。というか僕自身がそうでした。

以前、ブログにも書いたのですが、地域での活動は転職市場における市場価値にはなりづらい傾向があります。
僕が考える理由は以下二つ
  • 地域おこし協力隊は基本的に明確な数値目標を与えられることが少ない
  • 組織よりも個人で働くことが多い(マネジメントを行う機会はほとんどない)
上記は2点とも転職市場で強く求められることなのですが、地域おこし協力隊の働き方はどちらにもそぐわないケースがほとんどです。
そんなわけで、、、
一旦地域で働いてみたいけど、ずっとそこに暮らすかは分からないな~。
と思っている人も、都市部への転職にはそれなりの準備が必要なんです。
今回の記事では、
  • 実際に離島から転職活動をしてみて大変だったこと
  • 地方からの転職をする上でのコツ

を紹介します!「自信をもって」とまでは言えませんが、地方から都市部への転職活動のリアルを知ってもらい、ご自身の転職時に役立ててもらえれば幸いです^ ^

地方から都市部への転職活動で大変だったこと

面接に簡単に行けない、会社も見に行けない

一番大変なことはこれでした。。。物理的な制約です。僕が住んでいた離島の場合、都市部に出るには飛行機に2回乗らなければならず、、、それだけで往復で4~5万ほどかかります。もし、エントリーシートが通った企業すべてに面接に行っていたら、それだけで何十万と飛んで行ってしまいます。

くぅた
でも、マイルはたまるね~

自分は転職エージェントさんにお世話になり、

  • 1次2次面接はSkypeで実施をしてくれる企業のみ
  • 最終面接は日程を調節してもらい、まとめて東京で実施

こんな風にやりました。

最近はSkype等で対応してくれる企業が増えてきているとはいえ、対応してくれない企業も多々あります。書類は通り、面接を希望されたけれど、現地に行けないので面接を辞退したケースが何件もありました。

都市部の人脈がない

人とのご縁の中で次の職場を見つける。
都市部で様々な活動をしていれば、自分の人脈の中から次の就職先が見つかることもたくさんあります。実際に僕の面接を担当してくださった方は、
面接官
知り合いから紹介してもらって、実際に見てみたらいいなと思って。
と転職を決めたそうです(僕はこの企業に落ちました、笑)。
こういったご縁は、地方からだとちょっと結びにくいな~と思います。「実際に見てみる」ということは出来ませんしね。。。
地方にいてもいろんな人に出会うことが出来るとはいえ、自分のキャリアになるコネクションを作るのは、やっぱり難しいな~と感じてしまいますね。

地方から都市部への転職活動のコツ

最も重要なのは自己分析と職務経歴書

これは、地方からだろうと都市部からだろうと関係ありませんが、何よりも重要なのは、以下2つをしっかりやる(書く)ことです。
  • 自己分析:「自分は何をやってきてこれから何をしたいのか?」
  • 職務経歴書:「仕事で出した結果はどんなものがあるか?」

このあたりのやり方、書き方はGoogle先生に聞いてもらえれば良いと思います。僕から伝えたいのは、「地方で暮らした経験」をどのように活かすか?というところです。

ポイントの1つ目は、「なぜ地方に行ったか?」

面接官もここは気になるところなので、自分の中で整理をしておきましょう。地方に言った理由と今また都市部に戻って働く理由に統一性があれば理想的です。

ちなみに僕は、特に目的意識もなく、大学院を辞め半ば逃げるように離島に飛んだので

大学院に戻りたくなかった+それ以外の選択肢を当時は考えられなかったというのが本音です。
と正直に伝えていました。ないものはないですからね。。。
再び都市部に戻る理由は、
やりたいことはある程度実現出来て、次のチャレンジをしたくなった。
と前向きに理由を伝えていました。一貫性なんて僕の場合は全くないですが、、、この記事を読んでいる皆さんはぜひ頑張って欲しいと思います(笑)
ポイントの2つ目は、「地域で暮らした経験をどの上手く説明するか?」
都市部で暮らす面接官から見たら、「地域で暮らしてきた」転職者なんてそうそういないわけで、そこで得られたものは上手く言語化しておきましょう。
僕の場合は、
保守思想の強い地域では何かをやりたいときは、関係者への根回しが必要になる。そういったことを学び、企画を実現させた。
とか
いつでも戻ってこれる第2の故郷が出来た。この安心感があるから、大変なことがあっても大丈夫な気がする。
とか語ってましたね。自分なりにでいいので、地域で暮らす中で得たものを深堀して言語化しておくことをお勧めします。

転職エージェントを活用しよう

転職エージェント

転職エージェントはぜひ活用しましょう!自分はリクナビエージェントを利用していました。

「どの企業のエージェントがいいの?」としばしば聞かれますが、企業というよりも個人での当たり外れが大きいので、大手のエージェントサイトに2~3、登録しておいて、自分と相性のあうエージェントさんに絞るのが良いと思います。

地方からの転職において、エージェントさんを利用した方が良い最大の理由が、『Skype面接などを調整してくれる』というものです。

地方住まいで簡単には面接に伺えないことから、以下のような配慮をしてもらっていました。

  • 1次、2次面接でオンライン対応でない企業は断る
  • 最終面接は、上京のタイミングに合わせてまとめて実施できるよう日程を調整

これらを自分だけでやり取りするのは、無理ですね。下手をして相手企業さんに失礼をこく結果になってしまう恐れもあります。エージェントさんが必要なやり取りをすべて企業としてくれたので、本当に助かりましたね~。

地方から転職をする際は、エージェントさんに頼るのがお勧めです!ただし、人によって、あたり外れはあるみたいなので、そこの見極めは慎重に!

にょんた
良い人にあたるとよいにゃ~

2年目のうちから転職活動をしておく

もうこれ絶対おすすめ!
転職活動を考えている人は絶対にやった方がいいですよ。メリットはいくらでもあげられるとは思いますが、ひとまず以下3つを紹介します。
  • 自分の市場価値を知れる
  • 自己PRや職務経歴書の作成を効果的に行えるようになる
  • この1年で強化しなければならない点が分かる

自分の市場価値を知れる

転職活動において重要なことの一つが、自分の市場価値を知ることです。市場価値とは、、、ざっくり言えば、「あなたは他の企業で求められる人材か?」ということですね。
僕は大学院を飛び出して離島に行ったので、自分の市場価値というものが全く分からずに転職活動をスタートさせました。
でも、自己分析をして、職務経歴書を書いて、いろいろな企業にエントリーをしたら、通る企業、通らない企業の傾向値がつかめてくるんですよね。
あ~、自分の経歴はこういう企業で受けて、その場合年収はこれくらいになるんだな~
というのがなんとなくつかめてきます。そして、自分が一番興味のある業界にはあんまり通らなかったりするんですよ。転職業界とか、人材派遣業界とかに興味があったのですが、書類は通り、面接を受けても、なんだか全然受かる気がしないし、実際に落ちまくりましたね。。。一番興味あった業界なのに(笑)
自分は結果的に、自身の経歴が生かせる仕事につき、希望していた業種には尽きませんでした(コロナ不況のあおりをもろに受けそうな業界ですし、素敵な企業とは巡り会えたので、結果的にとても良かったとは思っていますが)。
でも、仮にこの傾向値がもっと早く分かっていれば
  • どうしてもその業界に尽きたい場合⇒必要なスキルや経験を今から積む
  • そんなにこだわりがない場合⇒興味があり、自分が求められる業界に絞る
など、戦略が打てたわけなんですよ。自分の「市場価値」、自分がどの業界で受け入れられやすいか、それを知るためにも早めに

自己PRや職務経歴書の作成を効果的に行えるようになる

自己分析や職務経歴書の作成ってやっぱり大変なんですよね。自分自身の経験の言語化とか、スキルの棚卸とか、、、慣れてないと時間がかかってしょうがないんですよ。時間かけても大したものができない可能性もありますしね(笑)

転職って、普段の業務もこなしながらやらなければならないので、なんやかんや時間もないです。

その点、2年目のうちに転職活動を始めておけば、早めに作成することが出来るし、転職活動をした結果をうけ、自身の書類をブラッシュアップすることも可能です。本番に向けて、万全の準備が出来ると思います。

この1年で強化するべき点が分かる

何度も言ってますが、地方での仕事経験は、転職活動においては評価されづらい傾向にあります。そのため、地域での生活の思い出を詰め込んでみた職務経歴書は、面接官には大して刺さらない可能性大です。

その代わりに、、、

何が評価されるのか?
自分が興味のある業界において、どんな数値や結果を示すことが出来れば、転職に有利に働くのか?

など、転職活動をすればある程度見えてきます。

自分の場合は、人材業界で蹴られ続けたのは、「明確な数値を追ってきた経験がないこと」「事業を通してお金を稼ぐという経験がなかったこと」が大きな要因でした。

こういったことが事前に分かれば、数値を意識して結果を出すとしたらどんなことだろう?とか、この事業の経済的な持続性はどんなもので、それを改善するためにはどうすればいいんだろう?みたいなことを考え、かつ実行することもできたかもしれません。

市場価値となるような結果を作るにはどうすればいいのか?

このアンテナを持って残りの協力隊生活を送れると、来るべき転職活動で語れる実績が作れますし、活動自体にも良い影響があるかもしれません。

 

そんなわけで、卒業後に都市部に戻って就職を考えている協力隊の方は、2年目に一度転職活動をしてみましょう。エージェントにも登録してみて、進める企業は最終選考まで行ってみても良いかもしれません。

転職するのは来年なのに、転職エージェントまで登録するの?しかも面接まで受けて、もし受かっちゃったら、、、
と懸念される方は多いと聞きますが、転職エージェントにとっては、「見込み客」を確保することがとても重要なので、何の問題もありません。
また、受かったとしてもその企業に就職しなければならないわけでもないので、丁寧に辞退すればこれまた何の問題もないんですよ。
くぅた
気楽にやりましょ~

まとめ

地方から都市部に転職をした経験についてまとめてみました。地方在住独特の苦労はあるものの、転職活動において重要なことは、どこに住んでいようときっと変わりません。
納得のいく、素敵な企業と巡り会えるように、事前に事前に、行動を移してみてくださいね~。
最後まで読んでくださりありがとうございました!

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