30代未経験からエンジニア転職は厳しいのか?3社から内定もらった方法まとめ!

こんにちは!

未経験からのエンジニア転職について調べてみると、、、「難しい、辞めた方がいい」といった厳しい意見が多いですよね。

そういう情報をみると、「やっぱり無理なのかな」と感じてしまうことも多いと思います。

しかし、30代未経験からエンジニア転職を果たすことは決して不可能なことではありません

事実、僕自身は、完全に未経験から、学習期間1年ほどで、3社から内定をもらうことができました

この記事では実際に、僕自身が30歳未経験でエンジニア転職に成功した要因を分析し、そのためのコツを紹介していきます。

あくまで僕個人の経験ですが、他の方にも応用可能なことなので、ぜひ、最後まで読んでいってください!

僕自身について

背景

  • 職歴:理系国立大学大学院中退→教育業界7年間→2022年1月からエンジニア
  • 平成3年生まれ、ゆとり世代ど真ん中
  • 学習開始時期:2020年11月
  • 学習言語:Google Apps Script。Python

念のためお断りしますが、僕は学歴がある方です。ただ、内定をいただけたのはそれ以外の要因の方が大きかったので、学歴がないからといって諦める必要は全然ありません。

転職活動の結果

  • エントリー8社
  • 媒体:Wantedly(7社)、転職エージェント(1社)
  • 内定:3社
  • 最終面接:3社
  • 書類通過:3社(不通過5社)

自分で言うのもなんですが、すごく上手くいったと思います。以下、30代未経験からエンジニア転職をするコツをまとめていきます。

未経験からエンジニア転職をするコツ

①実際に使えるプログラムを作ること<重要度:大>

エンジニアになろう!と志したとき、皆さんは何から始めるでしょうか?

とりあえずアプリの作り方を学ぼう、スクールを検討しよう、などなど、、、

いろいろあるかと思いますが、圧倒的におススメなのが、今の職場で使えるプログラムを開発することです。

この記事では他にもコツを紹介しますが、僕自身が最も評価されたのがこの点だったと思います。

このことによるメリットは主に3つです。

  1. 自身で課題を発見し、解決する行動力があることを証明できる
  2. 自分自身にエンジニアとしての適性があるかどうか分かる
  3. エンジニアの志望理由につながりやすい

自ら課題を発見し、改善していく姿勢は、エンジニアであろうがなかろうが高く評価されます。また、実際に、プログラムを作る過程で、エンジニアが自分に向いているのかどうかが、はっきり分かります。そして、それは後述する志望理由の明確さにつながります。

そうは言っても、、、

実際に使えるプログラムを作るなんて、、、そんな難しいこといきなりできるわけないよ。。。

って感じますよね。そんな人におすすめなのが、GASかVBAです。

このご時世、さすがにどんな職場でも、エクセルか、Googleスプレッドシートを使ってませんか???

GASはGoogle Apps Scriptの略で、Google スプレッドシートを含め、様々なGoogle Serviceを操作できる言語です。

VBAはエクセルなどのOffice製品を操作できるプログラミング言語です。

これらの言語を使って、普段の業務を少しでも自動化できるプログラムを作ってみてください。もちろん、学習コストはかかりますが、誰も使わないアプリケーションを作るよりもはるかに貴重な経験を積めます。

僕は、GASを使ったプログラム作りを徹底的にやりました。僕が内定をいただけたのは、まぎれもなくこの実績があったおかげです。

②志望理由が明確で独りよがりではないこと<重要度:大>

エンジニア転職に限りませんが、志望理由の明確さは重要です。そして、①をやっていると非常に明確で納得される志望理由が言えるようになります。

実際に僕が伝えていたののはこのような志望理由でした。

前職でGASを使って、業務効率化のためのプログラムを書きました。それがものすごく楽しくて、また、作ったプログラムで誰かが喜んでくれるのが嬉しくて、これを本職にしようと決めました。
嘘ついてないですからね。本音ですよ、笑
この理由のポイントは、2つ。
  • エンジニアとしての適性をアピールできていること
  • 自分のためではなく他者のためにエンジニアになりたいと伝えていること
「フローランスとして働きたい」とか「時間と場所に縛られずに働けるようになりたい」とか
そういう理由ももちろん持っていていいのですが、ウケはよくないですね。
誰かのために何かを作りたい、という感覚が持てるように、やはりGASかVBAで実際に使えるプログラムを作るのは最強の戦略だと思います。
一応、上記に加えて、マイナスな理由もしっかり話しています。
今の教育業界でのキャリアに魅力を感じなくなり、このままこの業界で働いていくイメージが持てなくなってしまった。

妥当な理由であれば、正直に伝えることも大事だと思います。あまり飾らず、嘘をつかずに行きましょう。

③規模拡大をしている会社を見つける<重要度:大>

僕は結果的にこうなった、というだけの話ではあるのですが、人手が足りない企業・規模拡大中の企業、と出会えるかどうかは非常に重要です。

当たり前ですが、人手が足りないところは、それだけ入社できるハードルが低くなります。それだけ、未経験者にも入社できるチャンスが増えるわけです。

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そんな企業、どうやって探せばいいのさ?

という疑問に関しては、僕も明確な方法は知りません。ツテがあるなら誰かに聞くのも手かと思いますが、こればっかりは「数を打つ」ことも重要だと思います。転職媒体から興味のある企業にエントリーをどんどんしていけばいいと思います。

注意点は、転職エージェントを使わずになるべく自力で企業を探すこと。なぜなら、採用した企業が手数料を払う必要がないからです。

転職エージェントを経由して転職に成功した場合、採用した企業は採用した人の年収のア30~40%くらいを転職エージェントに払う必要があります

年収400万だとしたら、転職エージェントに100万円以上を支払わないといけないんですね。

同じような経歴の人がいたときに、皆さんだったらどちらを採用しますか?

  • 転職エージェント経由で応募してきたAさん、学習歴1年半、エージェントに年収の3割払う
  • 企業HPから応募してきたBさん、学習歴1年、エージェントへの支払い無し

もちろんいろんな条件があるので、一概には言えないですが、コストを考えるとBさんの方が雇いやすいですよね。

エージェントを使うなとは言いませんが、未経験からの転職の場合はあんまりメリットがありません。

おすすめはWantedlyです。気になったところはどんどん申し込んでみましょう。

④自分の武器を明確にアピールする<重要度:中>

エンジニアとしてのスキル以外にもあなたの持っているものでアピールできることをしっかり考えましょう。

よく言われている強い武器は3つ

  • ドメイン知識
  • 数値で示せる結果
  • マネージメント経験

ドメイン知識はその業界の知識のことです。例えば、医療業界に従事していた人は、医療業界独自の知識がかなりありますよね。なので、医療業界向けのシステムを作っている企業などで、その知識を生かすことができるんです。

数値で示せる結果は、あなた自身の能力を証明するものです。営業の仕事で、売り上げが○○だった、とか、そういう分かりやすいものが好まれます。

エンジニア業界では、マネージャーのニーズが強くあります。どんな小さな組織でもいいので、マネージメントをしたことがある、という経験は、あなたの明確な武器になると思います。

ちなみに僕は、上記のいずれも持っていませんでした(´;ω;`)

しかし、結果的に高く評価されたのは、コミュニケーション能力でした。

どのようなコミュニケーション能力かというと、『相手の真意をつかみ、それに即して手短に回答する能力』です。決して長く話さず、分からないことやできないことは明確に「できない」と言いました。

結果、それが非常にウケたようでどの面接でも、「コミュニケーション能力が高い、地頭がいい」といった評価をいただくことができました。

何が自分の武器になるかは分からないですね。みなさんも、プログラミングスキル以外の武器を探してみてください。

⑤学習履歴を経験として具体的に示す<重要度:中>

未経験から転職する場合、言うまでもなく学習意欲は必須です。それを目に見える形で書きましょう。僕は職務経歴書に書きました。

Python・機械学習の経験
ProgateやPyQ、Udemyを利用して独学、PaizaのスキルランクはBを獲得しています。
こういった具合ですね。熱心に読んだ本なども、長くならない程度に書いても良いと思います。
ポイントは、なるべく具体的に書くことです。PaizaのランクBなんて、全然大したことはないんですが、それでも、学習を実際にしていることを明確に伝えよう、というアピールにはなると思います。

以上、30代、未経験からエンジニア転職を成功させるためのポイントを5つ紹介しました。

僕個人の経験にはなりますが、再現性は十分あると思います。みなさん、ぜひGASから始めてみてください

次によくある疑問について書いていきます。

未経験からのエンジニア転職にあたってよくある疑問

プログラミングスクールに通った方がいいのか?

結論から言えば、どちらでもいいと思います。必須ではありません。僕自身は、機械学習系のスクールに通っていましたが、講座がまだ4分の1も終わっていないときに内定をいただきました。

通っていても、通っていなくても結果は変わらなかったと思います。

ただ、チーム開発の経験が積めるのであれば、転職に有利になると思います。

個人で勝手に作るのと違い、チームで作るときは注意しなければならないことがたくさんあり、その実績は評価されやすいからです。最近はチーム開発を売りにしているようなスクールもあるみたいなので、ぜひご自身で探してみてください。

あとは、いつでも質問できる、という環境はやはり初心者にはありがたいので、ある程度コストをかけてもいい、という方は検討するのもありだと思います。

ポートフォリオはあった方がいいのか?

どんなレベルであれ、自分が書いたプログラムを見せることは必須だと思います。

しかし、それが、何かのアプリである必要はないと思います。

僕は、GASプログラムのコードをいくつか紹介しました。アプリケーションではないため、インフラやネットワークの知識など、アプリ開発の上で重要なことは何もアピールできていません。

アピールできるなら、あった方がいいかとは思いますが、僕は準備が間に合わず諦めました。「もうGASの実績で勝負しよう」と。

「何のためかよく分からない、だれも使わないアプリ」や「プログラミングスクールで教わったやり方でとりあえず作ったアプリ」とかよりははるかにましだったんじゃないかなと、思っています。

年収は下がったのか?

僕は年収は下がりました。でも、数十万程度、かつ、半年をめどに同程度、という条件だったので、願ってもない好条件でした。

100万以上下がることも覚悟してたので。

未経験からエンジニアに転職する場合、マネージメント経験など、高いスキルを買われない限り、250~400万くらいが妥当だと思います。

なので、現時点でそれ以上もらっている方は、年収ダウンはある程度覚悟しなければならないですね。

ブラックな企業、プログラミングをさせてくれない企業にあたったらどうしよう

エンジニア業界の闇と言いますか、、、悪いSES企業の噂を聞いて、不安になったりしますよね。僕自身は、ある程度覚悟はしていましたが、やはり不安でした。結果的に素敵な企業に出会えたので本当に運が良かったと思います。

僕なりに思うブラック企業の見分け方はこうです。

  • ある程度の年収を提示してくれるか?
  • 技術的な質問をたくさんしてくれるか?

ある程度しっかりした給料を払わなければならない社員を、単価が低くて誰にでもできるような謎の業務をさせたら、もったいないし、無駄ですよね。なので、ある程度の給与を支払ってくれる企業は、それだけ真剣に育成を考えてくれている、ということになります。

年収が提示されるのは、最終面接のタイミングですが、そのとき提示される年収をみて、検討しましょう。前職の給与水準にもよりますが、大幅な年収ダウンを提示された場合は、慎重に検討してもいいと思います。

技術的な質問をたくさんしてくれるのは、本当にエンジニアとしてやっていけるのかを見極めるため、とも言えます。答えられなくて焦ることももちろんあるのですが、そのような質問をしっかりしてくれる企業は、エンジニアとして雇うことを前提としていると判断して良いと思います。

SES(客先常駐)企業は良くないのか?

SESだから良くない、ということは決してありません。僕が転職した先もSES企業ですが、普通の素敵な企業です。

SNSなどをにぎわすブラックな企業の例として良く紹介されるのがSESのため、そのような印象を受けやすいかとは思いますが、受託開発でも良くない企業は良くないと思いますよ。

まとめ

以上、30歳未経験からエンジニア転職に成功した方法をまとめました!

30代未経験からのエンジニア転職は、厳しい意見が多く、心が折れることもあると思います。厳しいことも嘘ではないと思います。

でも、あなたがそれを強く望むのであれば、決して不可能ではありません。

今日の記事があなたの背中を押す一歩になれば幸いです。

最後まで読んでくださりありがとうございました!

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