大学と専門学校の違いって何?高校生の悩みに答えます!

こんにちは!

高校生のための進路相談家のおかもってぃです。

 

みなさんは専門学校に行くのがいいか、大学に行くのがいいか分からない、と悩んだことありますか?

僕自身、高校生からそんな悩みを聞くことが多いんですね。

 

結論から言ってしまえば、自分の意志さえあればどちらでもいいと僕は思っています。

このブログでは何度も使っている言葉ですが、

『どの道を行くかよりも選んだ道でどう生きるか』が大切だからです。

 

そうは言っても、大学と専門学校の違いを知っておくことで

進路選択のヒントになることもある思いますので、本日は両者の違いをご紹介します!

大学と専門学校の違いとは?

大学と専門学校の違いを知るには、そもそもこの二つがどのような目的で創設されたのかを『学校教育法』から読み解くのが一番です。

大学とは?(学校教育法 八十三条より)

大学は、学術の中心として、広く知識を授けるとともに、深く専門の学芸を教授研究し、知的、道徳的及び応用的能力を展開させることを目的とする。大学は、その目的を実現するための教育研究を行い、その成果を広く社会に提供することにより、社会の発展に寄与するものとする。

つまり、大学は専門分野の『研究』をするところなんです。

研究した結果を社会に還元し、社会に貢献することを目的にしています。

研究とは、『物事を詳しく調べたり、深く考えたりして、事実や真理などを明らかにすること』です。

今みなさんが高校で習っている教科のほとんどは、答えがある内容だと思います。

 

1867年に大政奉還をした最後の将軍は?

⇒徳川慶喜

みたいに。

 

一方、研究はまだ答えが分からないことに対して、答えを出していかなければなりません。

例えば、

100人規模の会社をまとめるにはどうすれば良いか?

(ちょっとざっくりし過ぎていますけど・・・)

といった問です。

 

この問に答えるために経営学という学問が生まれました。

 

こういった問に対して、いろいろな学者がそれぞれの分野で研究を行い、実践を行っていますが、明確な答えは誰も持っていません。

もしこの問題に取り組みたいと思うのであれば、皆さん自身が答えを探さなければならないんです。

このように、答えのない問に対して答えを見出していくこと

これが研究であり、大学で求められていることなんです。

専門学校とは?(学校教育法 百二十四条より)

職業若しくは実際生活に必要な能力を育成し、又は教養の向上を図ることを目的として次の各号に該当する組織的な教育を行うもの。

専門学校は、職業訓練をする機関です。

今すでにある職業、美容師、プログラマー、デザイナーなどに就くために必要な知識やスキルを身につける場です。

 

専門学校に行くと、たいていはその専門分野と関わりのある職業に就くことになります。

そのため、自分のなりたい職業が明確に決まっている人が、専門学校で学ぶことはありだと思います。

でも、お菓子作りが好きだから、製菓の専門学校!は安直過ぎますよ。

詳しくはこちらの記事から(※Coming soon)。

大学と専門、学費の違いは?

大学、専門学校に通う際にかかる費用は主に、

入学する際に払う入学金と

毎年支払う授業料、設備費(実習費)があります。

入学金 授業料 設備費 合計
国立大学 282,000円 535,800円 2,425,200円
公立大学 397,721円 537,853円 2,549,133円 
私立文系 242,579円 746,123円 158,118円 3,859,543円 
私立理系 262,436円 1,048,763円 194,034円 5,233,624円 
専門学校(昼) 169,000円 700,000円 373,000円 2,315,000円 

※設備費等がかかる場合もあり
(平成27年度学生納付金調査)

入学金+(授業料+設備費)×(通学年数)が合計でかかる金額になります。

専門学校は通学年数を2年間として計算しています。

あくまで平均値ですので、学部・分野によって金額は大きく変わってきます。

 

国公立大学はやはり安いですね。

専門学校の1年間の学費は私立大学ともあまり変わりません。

大学と専門学校の就職率、年収の違いは?

さらに現実的なところを見ていきましょう。

就職率や年収はどう変わるのでしょうか?

就職率は、平成25年度の文科省の統計によると

4年制大学卒は94.4%

専門学校卒は93.0%とほぼ違いは見られません。

(詳しい統計データはコチラから)

 

平成28年度のベネッセ総合研究所の調査によると

20代~40代の平均年収は

大学卒は平均418万円

専門学校卒は平均316万円

100万円以上の差が見られたそうです。

(詳しい統計データはコチラから)

 

100万っていうと、ぶっちゃけけっこう大きいですね。

 

就職率は変わりませんが、その後の年収には大きな差があるというのが現状の様です。

 

ただ、あくまで統計は統計に過ぎません。

統計には必ず外れ値がありますし、そんなものに人生を決められる必要はないというのが僕の意見です。

自分が行きたいなと思うものがあるのであれば、自信を持って選んでいいのではないかと思います。

やりたいことが決まってないなら勉強して大学目指せば?

まだ興味のあることがはっきりしていない人は、しっかり勉強して大学を受験するのもありだと思います。

 

四年制大学卒の場合、自分の学部と関係のある分野に就職することは稀です。

たいていは全く関係のない企業に就く人が多いです。

 

だから、在学中に興味のある分野を探し、その分野に就職する、そんな選択も可能です。

 

ただし、学力試験もほほとんどなく入学できるような大学は正直あまりお勧めできません。

日本はまだまだ学歴社会と言われていますが、そのような大学に入ってもその恩恵を授かることが出来ないからです。

どうせだったら、頑張って勉強して目指してみれば?と個人的には思っています。

結論

大学と専門学校はそもそもの設立の目的も異なりますし、授業料や年収など、多くのパラメータに影響を与えるようです。

また、なんだかんだまだ学歴社会の日本では、大学卒の方が有利な現状もあります。

なので、やりたいことが分からなくて、『とりあえず専門行こうかな~』みたいに思っている生徒は勉強して大学を目指してみてもいいかもしれません。

ただこのご時世、最初に選んだ仕事に就き続けるようなことはほとんどありませんし、

年功序列、終身雇用が崩れてきている今、先ほど紹介した年収のデータもそこまで参考にはならないと思います。

 

大切なことは、

自分が選んだ道で懸命に努力し続けること、

生涯学び続けること、

これに尽きます。

 

自分で選択した道に、自分自身が納得できること、これが一番ですよ。

ではまた!

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