こんにちは!
進路アドバイザーのおかもってぃです。
大学の学部ってたくさんあり過ぎて訳わかんないですよね。
そのくせ文字だけだとよく分からないのもあるし、名前似てるのいっぱいあるし・・・
その上、文系にも理系にも興味があるともうどっから手を付けたらいいものか・・・
も~調べるのめんどくさい!ってなりますよね。
でも知ってますか?
学問はざくっり3つに分けられるんです。
それが学問の3分類。
今日はみなさんの進路選びの指標になるように、その分類の仕方を紹介していきたいと思います。
学問の3分類とは?
心理学、社会学、情報工学、国際関係学などなど、大学の学部の種類は数え始めたらキリがありません。
文系も理系も興味あるし、まだ大学ってどんなところかもいまいち分からない人は、一つ一つの学部を見るのではなく、まずは大枠を押さえましょう。
大学の学問は以下の3つ、及びそれらを統合したものに分けられます。
- 人文科学系
- 社会科学系
- 自然科学系
- 総合系
それでは上から見ていきましょう!
人文科学系
いわゆる、”文系”って感じのところだと思います。
人文科学系の特徴は、言語や文学、芸術などを通して、人間個人の営みを研究するところです。
学部の例としては
- 哲学
- 歴史学
- 心理学
- 言語学
- 精神分析学
- 文化人類学
などが挙げられます。
哲学の場合、哲学者個人の考え方を深堀し、人間とはどんな存在であるかを研究します。
心理学の場合、人間一人の心を動きを観察し、人がどのようにふるまうのかを研究します。
このように、人、個人に注目して研究を進めていく領域が人文科学系と言われている学問です。
社会科学系
社会科学系も文系にあたります。
人文科学と違うのは、集団としての人間の営みとしてルールやシステムの研究をするところという点です。
学部の例としては
- 法学部
- 政治学部
- 経済学部
- 経営学部
- 商学部
- 国際関係学部
- 社会学
などがあります。
法学部は、人間の集団を支配するために必要なルール”法”について学ぶところですよね。
経営学部は、マネージメントの研究、起業や他の集団の中で人が生産的に動くためにどうすればいいのか、について学ぶところです。
ちなみに、社会学の研究範囲は『社会全般』
なんやそれ!?広っ!!!ってなるんですけど、他の社会科学系で補いきれない学問は全て社会学に分類されるそうです。
こんな風に人間を集団として見たときにその営みを研究するのが社会科学系です。
自然科学系
ザ・理系!ですね。
自然界の原理を解き明かし、社会に生かしていく学問です。
ただ理系もざっくり分けて理学部と工学部の2種類があります。
僕はこの分類を知らなかったため、大学に入って大変後悔しました・・・
①理学部
変人が集まるところ、自然界の原理をひたすら追求する学部です。
「宇宙ってどうなってるんだろう?地球ってなんで丸いんだろう?」
こんな風に科学者が興味を持った分野を徹底的に追究するんです。
重要なことは、実益があるかどうか、社会に役に立つかどうかを考えない、というところです。
もちろん、研究して分かったことが社会に大きなメリットをもたらすことはよくあります。
しかし、研究の第一義は、科学者の知的好奇心の満足。
社会に役に立つかどうかなんて知るか~、とにかくこの現象を解き明かしたいんじゃ~!
という、言ってみれば自己満な動機で研究しているところが理学部です。
こんなにこき下ろしていると文句言われそうですが、だってねえ・・・
宇宙の仕組みが分かったところで実生活に今のところ何の影響もないじゃないですか。
重力を伝える粒子、ヒッグス粒子が見つかったからといって、ダイエットしなくても体重減!!!みたいにはならないわけじゃないですか。
もちろん、回り回って非学問の世界に生きている僕たちに恩恵が訪れることはあるかもしれないですが、それは今のところ分からないんです。
僕は宇宙の話とか大好きなんですがね・・・
こんな風に、科学者が自身の知的好奇心を満足させるために研究する学部が理学部です。
学部の例としては
- 物理学
- 数学
- 化学
- 地学
- 生物学
などがあります。
②工学部
社会に課題があって、それを解決するための科学的なアプローチを研究する学部です。
身近な例を考えてみると
- スマートフォンの電波が弱い⇒遠方まで十分届く新しい電波を開発
- 農作物が害虫にすぐやられる⇒害虫に強い農作物の開発
などなど、社会の不便を解決することを目指して研究している学部です。
- 機械工学
- 電子工学
- 情報工学
- 土木・建築工学
- 航空工学
機械系の印象は強いかもしれませんが、他にも様々な学部があります。
理学部の悪口をさんざん言ってしまったので、「じゃあもう工学部がええやん!」と感じてしまう人もいるかもしれません。
ですが、基本的に理学があって、工学部があります。
その分野の仕組みを理学部の研究者たちが明らかにしていった結果、実社会にも応用できるようになるんです。
物理学を極めていって、これ実生活にも応用できんじゃね?ってなってくると物理工学が発達します。
生物学を極めていって、これも実生活に使えんじゃね?ってなってくると生物工学が発達します。
どっちが偉いも何もないですが、理学部ってやっぱり重要なんだよって話でした。
総合系
最後は総合系です!
理系文系全部、文理横断型ってやつです。
現代社会で起きている課題の多くは、単一の学問領域からでは解決できないものがほとんどです。
例えば、地球温暖化。
世界規模のこの問題を止めるためには国家間での調整が絶対に必要、この辺りは国際関係学とかになっていきますね。
また、技術的に二酸化炭素の排出量を削減する努力も必要になってきます。この辺りは工学系の分野ですね。
この問題を解決するには、理系と文系両方からのアプローチが必要なんです。
このように、理・文とは単純に区切れない分野を研究するところが総合系の学部です。
- 教育学部
- 人間科学
- 環境学
- 教養学
などがあります。
ただそもそも、総合系の学部ではなく文系学部でも数学を使うことはよくありますし、逆もまたしかりです。
文系進んだから数学はもういいや!って思うのではなく、より深く学問を学ぶためには、文理両方を学んでおくことは必要ですよ。
まとめ
以上、学問の3分類についてでした!
人文科学と社会科学が個人か人かで分けられてたり、知っているようで知らないこともあったのではないでしょうか?
ちなみに、当時高校生だった自分は何一つ知りませんでした、笑
大雑把な枠組みを入れておいて、そこから自分の興味の対象が「個人なのか?集団なのか?自然なのか?」そんな風に考えてみると、学部選びのヒントになると思いますよ!
最後まで読んでいただきありがとうございました!