こんにちは!
大学院を中退し、とある離島で地域おこし協力隊として活動していたおかもってぃです。
満員電車、ストレスのたまる人間関係、なんだか満たされない心、、、そんな都市部での喧騒から離れるために、地方移住を考える人も多いのではないかと思います。

とはいえ、実際に移住をするには、住居、気候、人間関係など、様々なハードルがあります。中でも重要なことは、やはり仕事ですよね。どんなに魅力的な地域だとしても、仕事が無ければその土地で生活をしていくことはかなり難しくなります。
地方移住を考える人にとっての一つの選択肢が、『地域おこし協力隊』としての赴任です。



地域おこし協力隊の給料はどれくらいか?
地域おこし協力隊に関わる費用は、年間400万円と決められています。そのうちの200万円が人件費、つまり給料で、もう200万円が活動費として充てられます。
この200万円を12ヶ月で割った額が月々の手取りになります。
つまり、200万円÷12=16.6万円ですね。ここから社会保険料や年金等が差し引かれるため、手取りは13~14万円くらいになります。
地域協力活動に不可欠であり専門性の高いスキルや経験を有する隊員又は辺地等の著しく交通条件等の悪い不便な地域における地域協力活動に従事する隊員については、報償費等について 250 万円を上限とする。
(総務省『地域おこし協力隊受け入れに関する手引き』より)
実際の収支を公表
さて、それでは年収が200万円だったころの僕の収支を公開したいと思います。以下は僕のステータスです。
1991年生まれ
末っ子長男姉二人
ゆとり教育の真っただ中で育つ
趣味:ランニング、読書、勉強
お酒:ほぼ飲まない
たばこ:吸わない
基本的に自炊
尊敬する人:見城徹、吉田松陰
好きな食べ物:炊き込みご飯、栗ごはん、豚汁

月々の固定費
まず、月々の固定費から紹介します!
家賃:37,000円(築30年2DK)※補助額月3万円
電気代:平均2,000円(20A契約)
水道代:1,684円(最低料金)
ガス代:平均3,000円(冬場は上がる)
インターネット:3,500円(ポケットWiFi)
携帯料金:3,000円弱(格安SIM使ってます)
字費:1,000円
車両保険代:3500円
合計:約50,000円強くらい
家賃について
電気・水道・ガス代について
通信費について
このご時世、光通信が入っていない自治体はほとんどないと思います。その場合、インターネット料金として、月々5000円前後かかってきます。僕も以前は固定回線を引いていましたが、今はポケットWiFiを使っています。田舎地域ではWiMAXは通じないことがあるのですが、ポケットWiFiであれば、携帯の電場が通じるところであれば利用できるのでお勧めです!
一応僕がこれまでに使ったことのあるポケットWiFiを紹介しておきます。
民泊WiFi
制限なしを謳っていますが、1日3GBまでの制限があります。映画とか見てると割とすぐに超えてしまうので、不便でした。
どんなときもWiFi
ギガ数の制限はないのですが、通信が頻繁に切れます。。。他のレビューにはあまり悪い評判は見られないため、離島に住んでいるせいなのかとも思いますが、上述した民泊WiFiではそのようなことはないため、やはりどんなときもWiFiに何かしらの不具合があると思います。
ギガ数が本当に制限なしで、かつ通信も問題がないポケットWiFiはいまだに模索中です。
携帯料金について
以前はソフトバンクを使っていましたが、格安SIMに変えてから月々2,000円~3,000円程度です。電波も全く問題ありません。まだ大手キャリアを使っている方は早く乗り換えた方が良いと思います。
字費(あざひ)について
聞きなれない方も多いと思いますが、都市部で言えば共益費のようなものです。周辺環境の整備に使用する費用ですね。地方では今でもその集落に住む方々が定期的に草刈りをしたり、ごみ拾いをしたりして環境整備に努めています。また、集落のコミュニティを維持、活性化させるために、集落の長、区長さんという存在がいます。そういった周辺整備や区長さんの人件費(時給換算で恐ろしいくらい薄給ですが、、、)として使われています。
ひと家庭1,000円~2,000円程度なのであまり負担にはならないと思います。
車の保険代について
業務に使用する自動車は貸与を受けられても、保険代は自分で支払う必要がある場合があります。僕はなるべく安いドライバー保険に入っていました。月の負担額は2,000円程度です。契約者の名義によっては、車両保険に入る必要もあり、その場合は月の保険料が3,000円くらいとやや負担は増える感じですね。
変動費について
次に月々の変動費について書いていきたいと思います。ただし、生活に必ず必要なもののみに限定しています。ざっくりとした一覧は以下
食費:2万~3万
生活消耗品:2,000円~3,000円
交通費(ガソリン代):6,000円~8000円
食費について
田舎は贈与経済が成り立っていて、野菜をたくさんもらえたりする、といったことはよく聞くと思います。これはその人の住んでいる場所や自治体の規模間によるところが大きいです。農家さんの間にあるような家に住んでいる場合は、おすそ分けをたくさんもらうことは出来ますし、田舎と言っても、少しだけ栄えている市街地周りで畑が遠いところなどではあまりもらえなかったりもします。
僕が住んでいるところも、たまにそういったおすそ分けをいただく機会はあったのですが、食費が大きく減るほどではなく、基本は商店やスーパーで食材を購入していました。
ただ、道の駅など、地元の野菜を安く手に入れられる場所があれば、都市部より食費を下げられる可能性はあると思います。自治体に寄りけりですね。一人当たり2万円~3万円くらいかかると思っていた方が無難でしょう。
生活消耗品について
都市部で暮らすのと同様に生活消耗品も必要になります。地域によっては、値段の高い商店しかないようなところもあり、そういうところで買わざるを得ない場合、生活消耗品の費用は増えてしまう場合があります。ただ、昨今は、Amazon Primeで配送料が無料になるため、生活必要品でもAmazonで買えば地元の商店で買うより安くつくことが多いです、ただ、地方経済には打撃のため、複雑な心境ですが、、、
交通費について
地方で暮らす上では、車が必須です。自動車なしで何とか生活している人も知っていますが、唯一の公共交通機関、バスは1時間1本、終バスは19時台・・・絶対的に不便です。そのため、交通費は自動車のガソリン代という感じです。自治体の規模や自身の日々の移動量にもよりますが、僕は毎月2回満タンで給油するくらいですね。離島のため輸送費がかなりかかっていて、リッター当たりの価格は高めです。
生活必要資金は6万円~8万円ほど、余った分は貯金!?
以上、見てきたように、固定費と変動費を合わせても、毎月6万円~8万円ほど。もちろん、自動車の貸与、家賃補助などがあっての額ですが、手取りが13万円だったとしても、月々数万円は余裕が出るはずです。もちろん、ぜいたくをできるような金額ではないですが、着実に貯金をすることも不可能ではありません。

と感じられる方は、おそらく地域おこし協力隊には向いていないと思います。地域おこし協力隊って、地方自治体の非常勤職員としては、実は待遇がいい方なんです。自治体で働く非常勤職員の中には、手取り収入が月12万円くらい、ただし、家賃補助や自動車の貸与などが一切ない人がけっこういます。日本の地方部の給与水準って都市部からすればびっくりするほど低いんですね。
だから、『地方に移住した人も同一の賃金水準で良い』と言いたいわけではないですが、地域に飛び込むということは、地域おこし協力隊として働くということは、給与面では恵まれない、ということはある程度覚悟していかなければならないと思います。
その金銭的な部分を超えたところでメリットや必要性を感じたら、飛び込んで見たら良いのではないでしょうか?
皆さんが納得のいく形で、活動を始められるように応援しております!最後まで読んでくださりありがとうございました!!!